生き残りをかけて

日本の経済成長は、ある程度までは欧米化とともに発展してきました。
しかし、発展の度合いや速度を落とさず、ある時期から欧米化とは逆方向に進んでいます。
つまり日本独自の要素を取り入れていることが特徴です。

日本独特の要素を地域独特と考えてみるのはどうでしょう。

ここにアパート、マンション経営の発展の鍵はあると考えます。
その地域独特の、あるいはその物件独自のオリジナルな付加価値を加えたり、細やかなサービスの提供を行うことで、厳しい賃貸マーケットでさらなる需要を掘り起こすことができるのです。
また、女性に特化したり、男性に特化したり、趣味、嗜好を盛り込んだ個性的な物件を作るのも面白いでしょう。
SNSが発展した今、ちょっとした付加価値でも大きく化ける可能性が高いのです。

たとえば、地方では、敷地内に全世帯分の駐車場があるかないかで、その物件の人気が左右されます。
全戸分の駐車場プラス希望者には追加の駐車場を確保できれば、車社会が当たり前の地域では、それが付加価値となるのです。

また、女性に住んでもらいたいならば、防犯はオートロックにするだけではなく、共有部分に監視カメラを設置したり、各部屋の窓に防犯センサーを取り付けたりすれば、安心感を売りに、新たな需要を掘り起こすことができるのです。

欧米市場では後発であった日本の自動車メーカーは、独自の工夫や改良で付加価値を高めて市場を開拓していきました。
賃貸業界でも、その地域の特性や入居者の特性を十分に研究して独特の付加価値を加えることで、この競争時代を生き残れる物件を作り上げることになるはずです。

東京都心の模倣ばかりするよりも、地域の特性、地域の文化や思想、テイストを加えることで、その地域独特の発展を遂げるのは可能だといえるでしょう。